ギミックに富んだ構成は蛇足

2010年03月10日 23:50
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ビューティフルジョー2 ブラックフィルムの謎

アクション

カプコン

2004年12月16日発売

6,980円[税込]

レビュアー評価

■開発:クローバースタジオ
  プロデューサー:稲葉敦志
  ディレクター:山田政明
  音楽:盛田清佳、上田雅美
  キャラクターデザイン原案:末包久美子

【ビューティフルジョー2 ブラックフィルムの謎】「ギミックに富んだ構成は蛇足」さきお - GAME POTATO[ゲームポテト]
2004年発売、独特のトゥーンシェイドによるグラフィックと
往年の硬派なアクションが話題となった「ビューティフルジョー」の続編。
プラットフォームはPS2とGCのマルチで発売された。

前作の隠しキャラであったシルヴィアを新キャラとして迎え入れ、
1人の時より多彩な攻撃が繰り出せるなど、遊びの幅が増加。
難度は相変わらずも、続編として非常に安定した出来になっている。



------ 【ギミックに富んだステージ構成は蛇足】 ------

スロー、スピードアップ、ズームを駆使したアクション性を
しっかり引き継ぎつつ、タッチ交代制でシルヴィアを加えたことで、
前作と比較すると、間違いなくゴージャスな装いとなっている。
ボリュームも1.5倍程に増量しており、充実度も高い。

ほぼ前作ベースで、ステージ構成を変更しただけという展開は、
FC版時代の「ロックマン」シリーズと同じ。
初代マリオからマリオ3のような進化はない。

ただ、「ロックマン」は基本的にシンプルなアクション性を持っていたため、
ステージを変えても攻略するのが面白いバランスに保たれていたが、
全ボタンを忙しく使い分ける先に”美しく戦う”という
基本コンセプトがある本作だと、それはステージを変えたからといって
一定の面白さが確保出来るものではなかったと感じる。

元々、前作のVFXアクションを使用する謎解き自体、
コンセプトから逸脱していて蛇足に感じていたのだが、
今回はそれがより盛り込まれているのだ。前作プラス、
シルヴィアの「REPLAY」分が増加していると言っていい。
続編なら当然と言えば当然の方向性なのだが、
ステージ攻略がメインとなるアクションではない限り、
道中のギミックを増やすことは、やはり蛇足であったと感じている。
かといって、どう進化させることが理想だったかは・・・正直思い浮かばない。
そのくらい、前作のアクションがイジる必要もないくらい完成されていたのだから。

前作同様、易しめの難易度から鬼のような高難度まで選択でき、
更には「三十六房」と呼ばれる時間制限による問題形式の戦闘など、
アクションゲーマーに訴求している部分は好印象ではあった。
が、それすら前作で満足したプレイヤーに新鮮味を与えていなかったと思う。

前作は、GCながら(後にPS2版も発売)スマッシュヒットを飛ばす結果に。
それに比べ、本作はマルチ発売にもかかわらず、本数が振るわなかったらしい。
クローバースタジオという会社は独立する際、
少なくとも「ビューティフルジョー」という弾の威力を確信していたはず。
(その他の派生作品も加えるとDS、PSP、PS2、GCの4機種で発売している)

しかし、ここまで玄人向けのアクションは先細って当然である。
アニメ化された勢いもあってか、本シリーズの人気を読み間違ったのは、
クローバースタジオ最大の誤算であったのかもしれない・・・。

と、いろいろ書いておきながらも、本作の完成度はかなり高いと言える。
良好なレスポンスは触って気持良いし、
カラフルに彩られた背景グラフィックは単純に見ていて楽しい。
いらない事を考えず手に取れば、良き印象を持つことは間違いないだろう。
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さきお

レビュアー : さきお

好きなジャンル : RPG S.RPG

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