1990年前後に展開されていたSDガンダムシリーズから
中世ヨーロッパ風の世界を舞台として生まれた「騎士ガンダム」。
主にカードダスとして人気を博したシリーズであったが、
RPGにも順応させた物語であったため(狙っていただろうけど)、
FC、SFCと息の長いリリースを続けていた。
そして、1992年にSFCをプラットフォームとして発売された本作は、
ジークジオン編に続く「騎士ガンダム」シリーズの第2弾である。
題名のまんま「アーサー王物語」をモチーフとした物語。
続編の発売を匂わしたものの実質的にRPGでの展開は、
結局のところ本作で最後。騎士ガンダム物語の集大成でもある。
------ 【騎士だけに世界観は超王道】 ------
ゲームは、超が付く程のオーソドックスな王道RPG。
結局、何が”王道”なのかは人それぞれあるのだろうが、
ガチで中世の騎士をモチーフにしているだけあって、
人の形こそガンダムであれ(・・・おかしな表現だけど)、
世界観はドラクエより”王道”に近いと言える。
シンプルで情報を把握し易く、プレイもし易い。
グラフィックのセンス、心地良い効果音も抜群の仕上がりだ。
ゲームバランスは極めて低く調整されており、
中には苦戦するボスもいるものの相当ヌルい難易度だろう。
後々手に入る、ドラクエでいう「賢者の石」、「復活の杖」的な
アイテムがなんと移動中でも使用可能だったり、
ある意味ほとんど破綻しているくらいである。
また、レベルの概念が通常のRPGと違っていて、
パーティで統一のレベルを持っているのも特徴的だ。
しかも、キャラを仲間にする度にレベルアップする方式。
円卓メンバーの場合、一気に5アップなんて大盤振る舞いで、
とにかくバランスは易しめの方向で豪快な調整となっている。
・・・という訳で、敵を倒しても経験値はなし。
エンカウント率が異常に高い割りに通常戦闘が
お金、アイテムを取得するだけなのは痛いところである・・・。
だが、通常アイテムとは別にゲーム内には、カードダスが存在。
それらを収集していく楽しさは味わえることだろう。
カードはコレクション欲を刺激する程、豊富に取り揃えられている。
------ 【13人パーティの頼もしさ】 ------
プレイ時間もおよそ10時間以下でクリア出来てしまったり、
ヌルいにも程があるのだが、それはゲームの魅力と別の問題。
何より多人数が織り成すパーティに対する満足感が一番なのである。
13人パーティともなれば、ほとんどリンチ状態。
圧倒的な気持ち良さと優越感を感じることができるだろう。
(1人1人コマンドを指示するのは面倒なのでキャラ単位で
細かな命令を与えられ、オート戦闘も可能になっている)
各ガンダムの装飾過多なデザインは素直にかっこ良く、
少なくとも子供時分なら魅力的に映って当然の見栄え。
主人公がキングガンダムへと変貌を遂げて行くのも必見だ。
味方、敵のグラフィックなんて同時期の「ドラクエ5」と比較しても
よりディテールまで描き込んでいるのではないだろうか。
もし、本作の続編を32MbitROMの容量で実現していたならば、
2Dでの最高の”王道”が見られたんじゃないかとさえ思えてしまう。
・・・続編が発売されなかったことが本当に残念でならない。
繰り返しになるが、本作のウリは数多くの仲間探しとその圧倒的な力。
「聖闘士星矢」の黄金聖闘士が持つパワーバランスのように、
強力なキャラ達が1つの軸に結集すると深い味わいが出てくるもの。
そんな彼らが最後には全員戦闘参加。こんなに頼もしいことはない。






