古代ローマを舞台に、ジュリアス・シーザー暗殺事件後から
その真相を解いていくアクション・アドベンチャー。
開発を手掛けたのは、「鬼武者」シリーズのカプコン第二開発部(当時)。
本作は主に「鬼武者2」のスタッフが中心だったようである。
------ 【戦いに生きる男と内部から真相を探る男】 ------
ゲームは、豪腕アグリッパの「戦闘パート」と、
狡猾なオクタビアヌスの「潜入パート」が
交互に展開されるミッション形式で進行していく。
アグリッパが行う「戦闘パート」では、
古代ローマの象徴、コロシアムを中心に戦いを繰り広げる。
アクションの操作性は、「鬼武者」をより硬くした感触で、
SEGA「龍が如く」のアクションに近いと言っていいだろう。
派手ではない堅実な形をしたアクションだ。
その堅さは、打撃、剣撃にリアルな重みを伝えていて、
敵の肉体に与える痛々しさまで伴ってしまっていた。
血もドバドバと流れるため、不快に感じられるかもしれない。
そもそも本作自体、より残酷な技を駆使して、コロシアムの
観客を興奮させる「サルボプレイ」システムが一番の特徴。
観客の興奮度はゲージで表示されていて、技を決める度に
そのゲージを上昇させることができる。観客を最高に魅了すれば、
通常よりエグイ武器を闘技場内に投げ込んでくれるため、
より激しい戦いを楽しむことが出来る。スコアもより稼げる。
一応、残虐表現は日本版だと大きくカットされているが、
それでも子供の前ではプレイし辛い程に多く、
その海外受けしそうな野蛮な香りは、とにかく凄い。
(海外版の残虐表現は半端ないらしい)
「潜入パート」は、宮殿に侵入して敵に見つからないように、
任務を遂行するアドベンチャー形式になっている。
このパートは、若干シビアでイライラさせられることが多く、
どんどん戦闘を楽しみたい気持ちには蛇足的だった。
グラフィックは間違いなくPS2最高レベル。
人物の表情に関しては、特によく出来ていたと思う。
そんな実写志向であるため、音楽は映画音楽のような感じ。
------ 【古代ローマの空気は味わえる】 ------
「デビルメイクライ」のような超人的なアクションを
好むプレイヤーにはおそらく評価が分れると思うが、
生身同士(中にはブッ飛んだ敵もいる)の真剣勝負で
必殺の一撃を決める感触は、なかなか病みつきになる。
当然だが、最初から海外向けに作られていたようで、
雰囲気共々実際の触り心地も洋ゲーに近いのだが、
和ゲー特有の丁寧な仕事もしっかり感じられる作品。
キャラクターの成長要素、何かしらの積み上げを
実感できる要素が、ないに等しいのは残念なのだが・・・。
映画ばりのイベントシーンが数多く挿入されていたり、
基本的には1本道のゲームなので、そのアクション性と
波長が合わなければ、末永く遊ぶことも難しいだろう。
「サルボプレイ」等にやり込み甲斐を見出せなければ。
大ヒットした映画「グラディエーター」のような
上質な古代ローマの雰囲気を味わいながら、
硬派なアクションを楽しみたいなら是非お薦めしたい。
血生臭い映画的な世界観は、間違いなく大人向けだ。






