”魔女の刻”の中で完成された作品を堪能すべし

2009年11月03日 14:05
ゲーム情報を畳む

Xbox360

ベヨネッタ / BAYONETTA

アクション

セガ

2009年10月29日発売

7,980円[税込]

レビュアー評価

■開発:プラチナゲームズ
  プロデューサー:橋本祐介
  ディレクター:神谷英樹
  ゲームデザイン:柴田洋、山田政明
  音楽:上田雅美、山口裕史、日比野則彦、近藤嶺、川口博史...他
  コンセプトアート:中村育美
  キャラクターデザイン:島崎麻里
■予約特典
  CD:「Rodin's Selection」

【ベヨネッタ / BAYONETTA】「”魔女の刻”の中で完成された作品を堪能すべし」kazuyuna - GAME POTATO[ゲームポテト]

数百年の時を経て現代に蘇った女性。
湖底の棺桶より見つかった彼女の名は「ベヨネッタ」。

過去の記憶は一切なく、素性も分からない。
ただ一点、彼女の身体に刻まれた「獰猛な魔獣を召喚し、天よりの使者を葬る力」のみ
彼女が魔女であることを証明していた。

「記憶ねぇ。別に興味があるわけじゃないけど」

襲いかかる天使達を、両手両足に構えた銃で撃墜しながら彼女は言う。
その横顔はかすかに笑っているように見えるが、どこか寂しそうにも見える。

「こんなにも邪魔されるっていうのなら、何としてでも確かめたくなったわ。
 私、障害が多いほど燃えるのよね」

全ての天使を撃墜した彼女は、戦闘によりずれてしまった眼鏡を元の位置に戻し
ヨーロッパの辺境「ヴィグリット」を目指す。
その先には、彼女の過去を呼び覚ます数奇な出会いと衝撃的な事実が待ち構えているのだが
今の彼女を突き動かす理由は単純明快なモノだった。

「あんた達を狩る理由わかる?その顔がムカつくからよ!」  


---【 クライマックスの連続で爽快感は常に最高潮 】---

「映画のクライマックスシーンが連続して登場するかの様なステージと展開」を
コンセプトとして命名された”クライマックスアクション”。
本作は、その名に恥じぬ作りになっていると言えるだろう。

爆発、崩壊、疾走、滑空といった様々な演出が施されている本作だが
全ての演出に共通していえることは、とにかく派手であるということ。
にも関わらず、アニメや漫画で見られるような”やりすぎ感”はなく
現実感を保っているところにも、惹かれていく要素があるのかもしれない。

細部のディティールにまで拘ったグラフィックは、HD画質によって思わず見とれてしまうほど。
特に敵となる天使は一体一体が細かく描かれ
細部一つ一つの動きにまで拘った作りにはある種の感動さえ覚えてしまうほどだ。
ダメージを与えた箇所は破損されていくので、バトルのライブ感を常に味わえるのも嬉しい。

また、バトル以外にもバイクでのアクションシーンや
ミサイルに乗ってのシューティングシーンなどが挿入され、良いアクセントとなっている。
プレイヤーによっては、少し冗長なシーンだと思うかもしれないが
バトルだけに頼った演出による飽きを回避する方法として上手く組み込まれていると言える。

ベヨネッタを中心として魅力的なキャラクターによって紡がれる物語には
盛り上がりの起伏なんてものは存在しない。
何故なら、プレイヤーを圧巻する演出と展開が盛り上がりを最高潮に保ち続けるからである。


---【 気持ち良い操作感と秀逸なシステムが演出するノンストップバトル 】---

本作のメインは何といっても爽快感溢れるバトル。
前述した演出とバトルも上手く噛み合っていて
違和感なくバトルへと移行してくれる点も評価すべき点だろう。

操作方法は単純明快で、Aボタンでジャンプ、Xボタンで射撃、Yボタンでパンチ、
Bボタンでキック。これだけ覚えておけば、とりあえず問題はない。

パンチとキックを使用するコンボは数多く用意されているが、全てを覚える必要などなく
バトルを繰り返していくことで、自分が使いやすいと思うコンボを見つけていけば良い。
もちろん、コンボ表も用意されているのでドンドンとコンボを習得したいというプレイヤーは
コンボ表を見ながらコンボ数を増やしていけば良い。

「習うより慣れろ」という言葉が非常にしっくりと来る本作のバトルは
キャラクターを思い通りに操れる爽快感も手伝い
”自分のスタイルでバトルを楽しみたい”というプレイヤーのニーズを
十分に満たす結果へと繋がっている。

防御という身を守る行動が存在しないことも、特徴の一つとして挙げておこう。
その代わりに用意されているのがLTを使用する”回避行動”である。
ほぼ全ての攻撃をリスク無しで回避出来るシステムは非常に万能で使い勝手も抜群。
熾烈な攻撃が繰り返されるバトルにはうってつけである。

そして、この回避行動は「攻撃を直前で回避」することで
本作独自のシステムである”ウィッチタイム”へと繋げることが出来るのが最も注目したい点。
”ウィッチタイム”が発動すれば、自分以外の全ての時の流れを遅くすることが出来るので
敵の攻撃を気にすることなく攻撃に集中することが出来る。

つまり、「防御を即座に攻撃へと繋げる」ことが出来るという秀逸なシステムなのだ。
これにより、決して留まることのない攻撃が可能となっており
バトル終了時に用意されているクライマックスシーンへと繋がる
爽快感抜群のノンストップバトルを実現しているのである。


---【 ”魔女の刻”の中で完成された作品を堪能すべし 】---

グラフィックや物語の構成など、全体を通して言えることは
非常に丁寧な作りで好感が持てる作品であるということ。

デフォルトで3種類の難易度を用意することで
アクションの苦手なプレイヤーからアクション好きのプレイヤーに至るまで
多くのプレイヤーが楽しめるように作られている。
チェックポイントを多く設け、リトライによるストレス軽減が図られているのも嬉しい。

また、ノーマルモードでクリアすることで新たな難易度が追加(もう一つ上もアリ)されるなど
上級プレイヤーに対する配慮も決して忘れていない。
(ちなみに、ノーマルをクリアした状態でハードに挑んだが序章でかなりの苦戦を強いられた)

セクシーさを追及した主人公ベヨネッタであるが
クリア後には新たな衣装が数多く追加され
一味違った彼女を体験することも可能となっている。
衣装をチェンジすることでバトル中の衣装が変更されるのはもちろん
ムービーシーンまで変更されるという作り込みには頭が下がる思いである。

さて。

ここには「クライマックスアクション」という名の完成された本がある。
その本を目の当たりにしている貴方に魔女の力を授けよう。
時間の流れを遅くすることの出来る、とってきおきの秘術”魔女の刻(ウィッチタイム)”を。

時間の流れなど忘れて思いっきり楽しめば良い。
最高潮が続く物語、爽快感の溢れるバトルを堪能すれば良い。

私が授けた秘術は一度きりしか使えないが
この本を読むことに使ってしまっても、貴方は決して後悔しないだろう。
貴方がもし、妖艶な魔女の微笑みに出会うことが出来たのならば。

 

[要点Check!]

オススメ度 
 ★★★★★★★★★☆
プレイ時間(目安) 
 クリアまでに12~13時間程度(ノーマルモード)
 クリア後に開放されるモードなど、やり込み要素も多い
ココが素晴らしい
 ・プレイヤーの気持ちを最高潮に保ち続ける展開の連続
 ・細部まで作りこまれた美麗なグラフィック
 ・アクションの苦手なプレイヤーから上級プレイヤーまで楽しめる作り
ココが気になった
 ・バトルシーン以外を冗長に感じてしまう(可能性もあり)
コメント
 思い通りに動かせるバトルは気持ち良いの一言に尽きる。
 丁寧に作りこまれた本作、アクション好きならプレイすべし。

【ベヨネッタ / BAYONETTA】「”魔女の刻”の中で完成された作品を堪能すべし」kazuyuna - GAME POTATO[ゲームポテト] ▲ ページトップへ
kazuyuna

レビュアー : kazuyuna

好きなジャンル : RPGをメインに色々

ゲーム好きな人達の役に立てれば
一人のゲーム好きとして至高の喜び

【個人運営ブログ】 ゲーム好きの酒場

ツイッターやってます

まだコメントはありません
評価:

このソフトウェアをレビューしたレビュアー

白
記事数:57
kazuyuna kazuyuna
記事数:48