外ズラは変われど、中身はほとんど変わってねぇ

2008年10月22日 21:33
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Playstationportable

スターオーシャン2 セカンド エヴォリューション

RPG

スクウェア・エニックス

2008年04月02日発売

5,040円[税込]

レビュアー評価

■開発:TOSE
  プロデューサー:加藤渉
■オリジナル版開発:tri-Ace
■アニメーション製作:Production I.G
■主題歌
  SCANDAL♪「Start」

【スターオーシャン2 セカンド エヴォリューション】「外ズラは変われど、中身はほとんど変わってねぇ」カイザー鈴木 - GAME POTATO[ゲームポテト]
 PSで好評を博した「スターオーシャン セカンドストーリー」が10年ぶりにPSPにリファインされた。それが「スターオーシャン2 セカンドエボリューション」である。

 今回のリファインに当たっての一番の変更は、キャラクターデザインと声優の全面変更である。あまりに変わってしまったので、発売前はPS版のファンからすると違和感を禁じえなかったのが正直なところである。特にヒロインであるレナのルーズソックスが、ニーソックスに変更されていたのは個人的にショックであった(笑)。まぁ2008年の女子高生の間では、ルーズソックスはほとんど絶滅状態なので、仕方のない所ではあるが…。ただ、何時間かプレイしていると、キャラクターデザインや声優の変更による違和感は霧散していった。

 但し、イベントシーンがフルボイスになるのはいいのだが、それを飛ばせないのは特に1回やったことのある人にとっては苦痛ではないか。このゲームは元々2人の主人公が用意されていて、各主人公の立場からストーリーが進むので、本筋は同じだが、細かいイベントや仲間に出来るキャラにかなり違いが生じる。つまり、1回クリアしても異なる主人公でもう1回新鮮な気持ちでプレイできる、というのがウリの一つなのである。2回目以降は重複するイベントシーンは飛ばしたくなる。一瞬でスキップできる作品も多くある中で、複数回プレイを前提にしているこのゲームがその機能を備えていないというのは、ユーザーフレンドリーとは言えない。

 また、キャラクターデザインと声優の全面変更とは対照的に、その他の部分は変更点が少なく、ほとんどベタ移植といってもいい内容であったのも残念である。(プライベートアクションとプレイヤーキャラが1人追加されたくらい。しかも追加キャラは前作にも出てきた「あのキャラ」である。)元々アクション性が付加された戦闘や、豊富に用意されたアイテムクリエーションなどのカスタマイズシステムに魅力を見出していた私としては、新たなスキルや追加ダンジョン・隠しボスなどを加えて欲しかったと思う。あと、グラフィックなどは明らかにこれの数ヶ月前に発売されたPSP版「スターオーシャン1」を使いまわしている。

 リメイクでよく問題になるゲームバランスの変更であるが、PS版では出来なかった自操作キャラの3段攻撃が可能になった分だけ、難易度は若干低下している。しかし、それ以外の部分(敵の強さなど)は変更がないので、最終ダンジョンや隠しダンジョンで百戦錬磨のファンをも唸らせた難しさは、崩れていない。この点は旧作ファンの方も、安心していいだろう。これでもヌルいと感じる人のために、一定条件を満たすとさらに難しいモードを選択することも出来るようになっている。

 リメイクにも旧作への敬意と愛情を持って丹念に作り直されたものと、ほとんど「事務作業的」に作り直されたものの2通りが存在すると私は思っているのだが、残念ながら今回の「スターオーシャン2」は総合的に見ると後者に近い。とはいっても、致命的なバグや改悪点があるわけではないので、最低限の仕事は果たしていると言える。(むしろPS版にあった致命的なバグは修正されている。)

 恐らく、PS版を遊びこんだ熱心なファンほど今回のリメイクはがっかりするだろう。しかし、PS版を未体験である人なら、十分面白く遊べる作品であると思う。オリジナル版から10年経っても、古さをあまり感じさせない。これまで「スターオーシャン2」に縁のなかったRPGファンには是非オススメしたい作品である。
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カイザー鈴木

レビュアー : カイザー鈴木

好きなジャンル : RPG、AVG

瓦礫の中に埋もれた名作ゲームを掘り出していきましょう!よろしくです。

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